お菓子ドロボー

「海辺や川辺にはクロコダイルがいるから絶対に寝ないように」
そう知人に言われた翌日、ぼくらはさっそく海辺で寝ることにした。

ここだけの話、自転車で旅行するぼくらには基本贅沢金はない。
だいたい、自転車で旅をすう目的の一つが「金を使いたくないから」だともいえる。

途中であった同年代の日本人にMasatoは

「自転車で旅をするんなら30万円くらい必要なんじゃないの?」

なんてトンチンカンなことを言われたらしいが、
実際ぼくらが使った金額は一週間で$70もない。

「1日$10以下でウルルに行く方法!」

なんていうタイトルのブログにした方が良かったかもしれないと思うくらい安上がりな旅行だった。

さて、そんなわけで当然アコモデーション(宿泊地)に使うお金なんてハナからゼロである。
ぼくらは特になにも考えずにダーウィン郊外の海辺にテントを立てたのであった。

それにしてもダーウィンは暑い。
とてもテントのなかで寝れたもんじゃないほど暑い。
クロコダイルの噂なんてなければ絶対にテントになんか入んないよ。

まあ、しかしクロコダイルは怖いは怖いのでテントの中で寝ることにしたわけであった。

・・・

そして翌日。

昨夜はまったく人気のなかったビーチに何人かの声が響いている。
時刻は5時ころ。
そろそろ早起きのおじちゃんおばちゃんが活動を開始する時間だ。

早めに起きてテントを撤収して何事もなかったようにこの街を出よう。
そう思っていたとき。

「あんたたち、このビーチで寝たの?(もちろん英語で)」

といいながら現地の人っぽい姉ちゃんが現れた。
実はこのビーチはキャンプ禁止。
でも、でも、ぼくらはここに泊まるしかなかったんだ。許してくれ。

なんて思いつつ

「No,No.」を連発。

すると

「あたしは市役所の人間とかじゃないから本当のこと言っても平気よ」

なんていってくるけど、また「No,No.」を連発していたら、
ぼくらの貴重な朝ごはんを見つけて
(ドーナツみたいなカラフルなお菓子。9個で$3くらいだった安物。)

「これ1個ちょうだい」

と言ってくる。

まあ、貴重だけどしょせん安物だし、これでコイツがいなくなるならいいか、と思って

「OK」

と言ったら今度は

「色を選ばせて」

と言ってきた。なんて図々しい人だろう!

結局白いやつだったかなあ、ドーナツ1つよくわからんうちに取られてしまった。
姉ちゃんの名前は「Daniel」といった。
「Danny」って呼んでねと言われたけどもう会わないからどうでもいいよ。

さ、スーパーに買い出しにいくよ。

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