南西諸島のトビウオ漁は、おっちゃんたちが本気だ。

Photo by Daichi Miya

こんにちは。
村おこしNPO ECOFF代表の宮坂大智です。

現在、この夏にECOFFが企画している「トカラ列島村おこしボランティアツアー」に関する
住民説明会を行うために、鹿児島県の離島・トカラ列島の宝島に来ています。 

ちなみに住民説明会は、中之島、宝島ともすでに無事に(?)終了。

というわけで、というわけでもないのですが、
この時期の南西諸島の名物「トビウオ漁」の見学をさせていただきましたよ。
さて、今回はトビウオ漁という「Leave No Trace」な漁法をご紹介したいと思います。

トカラ列島のトビウオ漁は、産卵をしに港に入ってくるトビウオを待ち構えて捕まえます。
なんでも、港のなかにまでトビウオが大量に入ってくるのはトカラ列島くらいのものだそう。

きっと、これまでの開発が自然環境をゆっくりと変えていってしまったのでしょう。
港までトビウオが入ってくるということは、誰でも簡単にトビウオを捕まえられるということでもあります。
この豊かな海の資源は、これからも将来のために守っていくべきでしょう。

  • フェリーが入ってこない日の夕方、みんなで網をかけます。

トビウオは6月頃、産卵をしに静かな場所に大挙してやってきます。
それが、宝島の港湾のなかです。

トビウオが産卵を終え、大海に帰っていく道に、網を設置します。

すると、トビウオはうっかり網にかかってしまいます。
網はトビウオが頭を突っ込んで外れなくなる大きさの網にします。

狙う魚によって、網の大きさが変わるとのことです。

 

  • 翌日の朝早く、網を引っ張りに行きます。

これまた皆で力を合わせて網を引っ張り上げ、
網にひっかかっているトビウオを1匹ずつ網から外していきます。

いるわいるわいるわ…。
え〜っと、20匹の山が1,2,3…53! なんと合計で1060匹ほどの大量でした!

 

  • トビウオを山にして、みんなで文字通り「山分け」します。

基本的に、手伝いをした人数で均等に配分するそうです。
要らなくても、むりやりもらわされるあたりが、島的ですね。 
 
 

  • あとは、刺身にしたり、昔ながらの干し物にしたりします。

「塩干(えんかん)」にするのが、昔ながらの方法。
塩を大量にまぶし、二日ほど天日に干して完成です。

倉庫のなかは”しょっぱ〜い”匂いでいっぱいでした。

 

ちなみに、このトビウオ漁ですが、島内にいくつかのグループがあるそうで、
今回紹介した網での漁は、基本的に島のおっちゃん達が行う方法だそうです。

他には、夜中にライトで照らして(驚いて)集まったトビウオをタモで捕る方法などがあるそうです。
また、 このトビウオを狙ってやってくる大型の魚を狙う釣り師もたくさんいました。

昨夜はなんと…30kgオーバーのイソマグロを港で釣った方がいたとか…。
さすが、釣りのメッカ、トカラ列島です。 

トビウオを毎日のように大量に捕っても、そのトビウオはすでに産卵を終えています。
そのため、こんなに派手に捕ってもトビウオが激減するということはないわけですね。

これがもし、産卵をしにきているトビウオを狙っていたら、産卵しない状態でトビウオを捕獲することになります。
すると、トビウオの数が減るのは、ちょっと考えれば理解できること。

このようにして、島の人々は自然との共生を実現しています。

各地の農村にある知恵こそ、
「Leave No Trave」つまり、環境に負荷を与えないという考えに通じているのですね。 

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