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田んぼアートで村おこし

 地方交付税の減額や、市町村合併などで、
小さな山村や離島にある村の状況はとても厳しい時代になってきたようです。
そんな中でも自分たちの村を守るため、そして、自分たちの生活を守るために、
いわゆる「村おこし」をして元気にやっている市町村がたくさんあります。

 たとえば、青森県の田舎館村。
 
 この村では、1.5haの田んぼで3種の稲を使った地上絵を作っています。
始まったのは1993年のことで、2003年からは人物画にも挑戦そ始め、
それ以降は「風神・雷神」や、写楽や歌麿の浮世絵など次々に大作に挑戦しており、
今年は「恵比寿様・大黒様」が画題となったそうです。

 田植え体験ツアーや稲刈り体験ツアーなどと組み合わせ、
年々観光客を増やしているようです。
今年はナショナル・ジオグラフィック日本版にも掲載されました。
その記事を見てぼくも知ったのですが。

 観光化=村おこしか、と言われると、それだけではないとは思います。
が、自分の村を誇れるようになることが村おこしの真の狙いだといえるので、
訪れた人が驚くようなものを自分たちで作っているのだ、
と思えるこの田んぼアートは、なかなか興味深い記事だと思いました。
アイデアはあるかもしれないけれど、本当にやってしまうのがすごいと思います。

 そしてポイントは、使われている3種の稲のうち、
2種が現地の水田遺跡から発見された古代品種を使っているところでしょう。
やはり、村に元気を与えるのは、外から来たものを使うより,
もともとその村にあったものだと思います。
 
 どんな村にも、その村にしかないものがあると思うのです。
 ただ、気づいていないだけで。
 
 参考:http://www.vill.inakadate.aomori.jp/