砂漠に夜が訪れた

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再び自転者をこぎ出したぼくらは快調だ。

十分ではないとはいえ、ギリギリの水は持っている。
日が暮れて暗くなっても走るためのライトも装備している。

さあ、まだ日が沈む前にはキャサリンに着きたいな!

じゃかじゃか、じゃかじゃか・・・(自転者をこぐ音)

じゃかじゃか・・・。

日はだんだんと暮れてきた。
そしてやがて辺りは闇となり、
ぼくらは暗闇のなかをひたすら自転者をこがなければいけなくなってしまった。

ぼくの自転車のライトでは前をしっかりと照らせなくて少し怖い。
マサトの明るいライトがうらやましいなあ!

おい、サイクルコンピューターを持ってるマサト!
いつになったらキャサリンにたどり着くと言うんだ??

と聞いても教えてくれない。

「だって教えたらヤル気が失くなるかもしれませんから」

はいはい、わかりましたよ、進みます。

と、その時。

「あ、灯りだ! 灯りが見える!」

ついにたどり着いたのだろうか?
暗闇の先には確かに灯りが見える。

ぼくらは自転車のスピードを上げて灯りに近づいていった。

が、しかし。

どうも灯りの規模が小さい。

と思ったらそれはノーザンテリトリー唯一の大学、
チャールズ・ダーウィン大学の明かりであった。

この巨大な州唯一の誇り高き大学である。
しかしそんなことは今は全くどーでもいい。

ぼくらは一気に肩を降ろしてしかたなくまた自転車をこいだのであった。

(つづく)

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