谷川連峰タカマタギ・雪洞くずれた!

夕食の準備をしているときにふとT隊員は言った。
「天井、低くなってないっすか?」
昨日掘った雪洞の天井の一部は外の光が透けて見えていた。
とってもロマンチックな明かりが雪洞のなかに差し込んでいた。
「え? 気のせいっしょ?」
「いやいやいやいや、下がってますよ!
急いで無事な場所に避難して不安のあふれる中眠りについた翌日。
天井は、掘ったときの半分以下の高さになっていた


いやあ、こんなことって本当にあるんだね。
なんて言いながら急いで雪洞を脱出。
が、外は大変な吹雪になっていた。

タカマタギ3

雪洞内は静かだとはいうけれど、こんな猛吹雪にも気づかないほど静かなんだ。
ちょっとビックリ。
雪洞から這い出て尾根に上がってみると思った以上の風が吹いていた。
雪もかなり積もっていて昨日のトレースがほとんどない。
ぼくらは悔しいが撤退をすることにした。
撤退を決めてからもう1つの隊(オーロラチーム)に無線で連絡をとるが一向に反応しない。
仕方なく彼らも下山するだろうと考えながら前日登ってきたルートを引き返すことにした。

タカマタギ4
タカマタギ5
タカマタギ6

ちなみにこの日は飛行機が事故を起こすほど悪い気象状況だった。
ある隊員が言った言葉。

「生きて帰ればまた登れますからね」

そうなんだよなあ。
これを言い訳にして今回の山行は終わりにしよう。
(おわり)
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