オーストラリアの砂漠のど真ん中。あたりに人工的な灯りは一切なかった。沈んでいく太陽は、真っ赤な大地を照らし、だんだんと空と地平線の境がなくなっていく。ぼくらはなんて遠くに来てしまったんだろう。
オーストラリア砂漠縦断記
2009年に探検部の後輩と3週間かけて、オーストラリア大陸の北端から、世界の中心「ウルル」まで自転車で砂漠を縦断した時のチャリンコどたばたコメディー日記です。
ウルルまで行くには時間がない。ではどうすればいいか。答えは簡単だ。ワープすればいいのだ。
どの時点での決定だったか定かではないが、実はぼく達は途中でルートを変更している。どうやら元々のルートは自転車で通れるような道ではないことが分かってきたのだ。
残念なことに、ピンクパンサーパブの後の記憶があまり残っていない。残されている写真を見ると、ただひたすら地平線が広がっているものばかりだ。
今から12年前の2009年、ぼくはオーストラリアの砂漠を自転車で旅していた…。んだけど、日記が途中で終わってるから先が気になって仕方ない!ので完結させることにしました。
ピンクパンサー・パブのなかは薄暗かった。 なかに入るとお土産屋さんと、食事を注文するカウンターがある。 ぼくらは注文している間にお土産を物色する。 どうやらこの店は「ピンクパンサー」を意識しているらしい。 お店の外にあっ […]
そのパブは黄土色の大地のなかにさり気なく建っていた。 周囲のところどころに木々が立ち、灼熱の砂漠に潤いを与えているかのようだ。 ぼくらが愛車を停め、パブのなかにはいろうとすると後ろから自転車に乗った老人がさっそうとやって […]
今回Satoru隊員は人生初のパンク修理を行い、Masato先生の指導のもと立派に修理を終える事ができた。 と言いたいところだが実はパンクしたチューブを予備のチューブに変えただけ。 実際、ロングライドの旅をしているときに […]
さあ、ここからは次なる大都市(といっても大きくない)「テナント・クリーク」を目指して自転車をこいでいきますよ。 というわけでいよいよテナント・クリーク編です。お待たせしました。 今日もいつも通りにまったり起きてまったり出 […]
さあ、次の町へ向けて自転車ジャカジャカ漕ぐぜ! 次の町はええっと、「Larrimah(らりまー?)」か。 でも出発するのが遅かったし、MasatoとSatoruは冬用の寝袋が暑くて重いと言っているから、この町の郵便局で荷 […]
翌朝、サーマルスプリングの近くで出発の準備をしているとどこかで見たことのある自転“者”が我々の目の前に現れた。 ドロップハンドル、前後のホイールに取り付けられたサイドバッグ。そしてバンダナを頭にまいたアジア人…。 「あっ […]
さて、バラマンディの餌づけもみることができたし、そろそろ自分達のに戻りますか。 という感じになったが、さて今日はどこに泊まろうか。 我々旅人にとっての毎日の悩み事といえばどこを寝床にするか、ということである。 旅人にも悩 […]
マタランカでは十分に遊んで、それから近くの民宿でランチをとることした。 ランチはだいたいポテトだ。 ジャガイモが主食扱いの文化があるこの国はポテトはやたら安い。 ま、そんなワケでランチにはたいていポテトを食べることになる […]
砂漠のなかの自転車こぎはとっても辛い。 でも、おもしろ蟻塚のおかげで少しは楽しくなってきた。 こんなにいろんなカタチの蟻塚が見られるなんてそうそうないぞ。 とまあ、そんなこんなで次の街・マタランカにたどり着いた。 この街 […]
どうやら食べ物は野性のカンガルーにやられたらしい。 野生動物がカンガルー……。 うーん。いかにもオーストラリアっぽいじゃないか! 今度から気をつけよう。 さて、もそもそと起きて今日も日課の自転車こぎだ。もはや日々の日課が […]
キャサリンで準備をした後は少しだけ街から離れて野宿をした。 ノーザンテリトリーの道路にはたくさんの休息地点があり、夕方になると旅人が集い始める(車で)。 今回はキャサリンという都市から近かったからだろうか、4、5台のキャ […]