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カメラマン宅間国博さんの講演を拝聴

先日、「週刊朝日」の表紙写真でお馴染みのカメラマン「宅間国博」さんの講演会に行ってきました。地元の図書館で開いてくれたので、参加費は無料でした。ありがたいことです。

人がきらめく写真の撮り方おしえます

恥ずかしながら、行く前は宅間さんがどんな仕事をされているかを知らなかったのですが、なんてことはない。作品を見たら思い出しました。

カインド・オブ・ブルーや、ブルー・ノートという写真集を発表しているタクマクニヒロさんでした。

[sanko href=”http://www.k-takuma.com/profile/” title=”宅間國博プロフィール” site=”宅間國博写真事務所”]

宅間さんは、漢字の宅間国博とカタカナのタクマクニヒロを使い分けているそうで、漢字だと依頼された仕事をこなすカメラマンの姿。カタカナだと、自分の作品を表現するフォトグラファーになるのだとおっしゃってました。

さて、講演会の題目は「人がきらめく写真の撮り方おしえます」というもの。

とはいっても、写真そのものに関わるお話は全体の半分くらいで、残りの半分はこれまでに関わった方の裏話など。あまり過激な内容のものは、匿名でのお話でしたが(笑)、とても面白かったです。

自分が笑えば、相手も笑う。

肝心の「人がきらめく写真の撮り方」なのですが、非常に分かりやすい内容で感心してしまいました。話を聞いている人の反応を見て、分かりやすく、簡単に話すことがいかに大切なのかを痛感しました。自分のNPOの説明会はきっと難しくて分かりにくいんだろうなあ…。なんて思ったり。

さて本題なのですが、宅間さん曰く、

相手が笑っているいい表情を撮りたいのであれば、自分がニコニコすることだ! それから、相手を誉めまくることだ!

ということでした。話を聞いていて思ったのは、これって写真に限ったことではないよねってこと。

いい写真を撮るコツって、仕事にも通じるかも。

例えば、いい写真を撮影するコツのひとつ。自分がニコニコしながら撮影すること。相手をとにかく褒めるということ。とにかくシャッターをたくさん切ること。

写真を撮るときはもちろんですが、仕事でも相手に気持ち良くなってもらうためには、自分がまず楽しむことが大切ですもんね。

シャッターを切りまくるというのも、色んなことに通ずると思います。写真を1、2枚撮ってうまくいくわけがないというのが、宅間さんの考え方。

ま、この辺は人によって賛否両論ありそうですが(特にフィルム時代の写真家は本当にすごいと思います)。

仕事だって、たくさん試して失敗して、たくさんの中から上手くいく方法が見つかるものですよね。

この方法はさっそく写真撮影の際に試してみました。ええ、確かに今までよりいい表情の写真が撮れている気がします。

それから、これは写真とはあまり関係がないのですが、参加者からの質問に対する回答も面白かったです。

苦手な人と仕事をするときは、その人が自分の鏡だと思って、修行だと思っている。

自分が苦手な人は、自分の嫌いなところを反映している鏡なのだ。

…と教えてくれました。

人のふり見て我がふり直せとは昔からよく言いますが、鏡という表現に妙に納得してしまいました。確かに、苦手な人って自分の嫌いなところを持っているような気がする…。久しぶりにいい講演聴きました。