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フンドシの採用で変わる軽量登山

フンドシの採用で変わる軽量登山

Photo by lastbeats

登山に限らず、旅をするときに大切なのはいかに荷物を軽くするか、それが大切です。

せっかく苦労して、お金を払って、時間を割いて旅をするのに、
重〜い荷物が背中にあるまんまでは、楽しいものも楽しくなくなります。

そこで世のバックパッカーが頭をひねるのが、荷物の軽量化。
フンドシは、そんなあなたの悩みを一気に解決してくれるかもしれません。

さて、装備品の進化に伴って、登山で用いられる装備は昔と比べてずいぶん軽くなりましたが、
それでも余計な物を持って行こうとすれば、重量計はたちまち針を大きく振り出しますよね。

ではまず、登山に必要な物を検証していきましょう。

装備はもちろん、その登山の日数や季節、場所によって異なってくるので、
一概にこの装備! という話はできません。
残念ですね。検証するまでもありませんでした。

というわけで、今回は日本古来の装備である「フンドシ」に的を絞ろうかと思います。
おのずと読者は男性のみになるでしょう。
ちょっと絞りすぎましたかね、まあ、聞いてください。

皆さん、登山ではどのようなアンダーウェアをお使いでしょうか?
だいたい、速乾性素材である化学繊維のものか、
濡れても暖かいウール製品をご利用なのではないでしょうか。

形状はブリーフタイプかボクサータイプの2通りに大きく分かれると思います。

ちなみに私は化学繊維のボクサータイプを利用しています。
なぜなら、アウトドアショップに行くと売っているのが、そういうやつだから。

でも、別にアウトドアショップにあるものを使わなければならない、
ということはないんですよね。
アウトドアショップにあるものより優れたものがあれば、それを採用すべきです。

例えば、私は冬山の登山には洗車用の防水ブーツカバーを必ず持って行きます。

これは、とても軽量なうえ、テントからちょっとだけ外に出るときに裸足のまんますぐに履けて、
さらにまったく足が濡れないという、まさに雪山登山のためにあるんじゃないか、
と思ってしまう一品なのです。 

しかし、そんなものはアウトドアショップでは売っていないんですね。
でも便利だからわざわざホームセンターみたいなお店に行って買ったりします。

そう、このように「アウトドア用品はアウトドアショップ」という固定観念を捨てると、
色んな物がアウトドアギアに変身することに気づき始めるのです。

そこで私がトカラ列島というオリエンタルな響きの島々を旅しているときに出会ったのが

そう、フンドシ。

今も昔もヒッピーしてる感じの人がフンドシ派の男性だったのです。
そんな彼から教わったのが、以下のようなフンドシ活用法でした。 

  • フンドシはかさばらない
  • フンドシは軽い
  • フンドシはタオルの代わりになる
  • フンドシは簡単に作れて売れる

私は衝撃を受けました。
そうだ、日本人の下着はフンドシだった!

しかも、今まで使っていた下着と比べてフンドシは実に軽くてコンパクト。
たしかに、お風呂に入るときなどは今まで履いていたフンドシを洗えば手ぬぐい代わりにできるし、
生地が薄いからすぐに乾いてそのまま体を拭くこともできる。

フンドシあれば下手したらタオルすらいらなくなるよ

そのとおりでした。
というわけでその島を去るとき、彼は私にすてきなフンドシをプレゼントしてくれました。
(彼は放浪しながらフンドシを売っていた) 

フンドシというとなんかダサいイメージだったのですが、
もらったフンドシはむしろ今風でオシャレですらありました。

ま、要は布っきれなんで、布っきれのデザインが良ければ、なんだかいい感じに見えるんです。

というわけで、徹底的に軽量登山を目指している方は、
冗談抜きでフンドシの採用を考えてみるべきだと思います。 

私はまだフンドシを付けての登山をしたことがないので、
激しい運動をしたときの弊害(布がすれて痛いなど)については存じませんが。

少なくとも普段使っている感じでは、心地良いです。

軽量登山とフンドシ、まさに新たな技術と伝統がミックスする美しいスタイルではないでしょうか。

フンドシの採用で変わる軽量登山