究極の燃料!焚き火をつける
Photo by rbbaird
以前、究極の燃料としての焚き火を取り上げましたが、
だったらお前の焚き火の流派が聞きたいぜ! という方がいらっしゃるかもしれません。
そう、多くの焚き火ストはそれぞれ自分の流派を持っています。
例えば、焚き木を井の字に組み立てる人や、
逆に焚き木を平行に組み立てる人など、実にさまざまな流派があります。
そこで、今回は私の焚き火ウェイ(焚き火のつけ方のこと)をご紹介しましょう。
実は最初は“焚き木を平行に置く派”でしたが、最近流派を変えました。
ちなみに平行に置く場合は、風が通るように沢に対しても平行に組むのがポイントです。
この流派を便宜上「=派」としましょう。
=派の利点は、以下のようなものです。
- 焚き火の上に鍋などを起きやすい
- 風を送り込みやすい
- 安定的である
しかし、以下のような=派の燃やし方はあまり効率的ではありませんでした。
- 焚き木の一番下に一番でっかい薪をおく
- だんだんと細い焚き木を置いていく
- 最後に燃えやすい葉っぱや小枝を置いて、ひたすら下に燃え移るまでがんばる
そこで私がトカラ列島で昔は焚き火で生活していたような方の流派を見てあみ出したのが、
「ナナメ式」です。
これは、上記の=派とは全く異なる方法です。
- 大きな焚き木を枕木にして置く
- 枕木に竹を割ったものなど、燃えやすい焚き木を立てかけていく
- 枕木と、立てかけた木の間に着火剤などの燃えやすいものを置く
- 立てかけた木が燃え始めたら、普通の焚き木を同じように立てかけていく
- 火が安定したら、どんどん焚き木をくべて楽しむ
この方法のポイントは、熱をこもらせることと、そもそも「竹」を利用することです。
竹といってもそのまま筒状のものは使いません。
筒状の竹を踏みつぶすと、割れるのでその破片を使うのです。
これが実によく燃える。
=派が上から火をつけていくのに対し、
ナナメ式は下から火をつけるのでとても燃料効率がいいのが特徴です。
火は下から上に向かっていくので、下から燃やすのが一番効率がいいわけですから、
それに燃えやすい竹や松などを組み合わせれば、たいがい、火がつきます。
火で調理をする場合には、火が安定してから、枕木を増やしましょう。
最初から枕木を2つ準備してもいいと思いますが、最初は1つだけのほうが
火と木の距離が近づくため、着火しやすいと思います。