自然農と有機農、ニンジンの発芽に挑戦してわかった失敗と成功の違い
今治市では、市民が無料で参加できる有機農業講習会を実施しています。
この講習では実際の圃場で、市内の小学校給食に使われる野菜などを栽培しながら、有機農業について学ぶことができます。
今回は、ニンジンの播種と緑肥ソルゴーの鋤き込みを学びました。
あなたも、ニンジンの発芽には苦労した経験がありませんか?
この記事を読めば、難しいとされるニンジンの発芽の成功率を高める方法と、自然農でのニンジン栽培の失敗例がわかります。
ニンジンは、発芽させれば50%は成功
というのは、有機農業講習会のベテランさんの言。
逆に言えば、発芽させるのが難しいということです。
台湾で家庭菜園をしていた時は、何も考えずに種まきをしても十分収穫できていました。
ところが日本では、どの本にも発芽させるのが難しいと書かれておりびっくりしました。
そのため、ニンジンを無事に発芽させるためには様々なテクニックが知られているようです。
- 種をまく前にしっかり鎮圧する
- 種をまいた後に足で踏んで土と圧着させる
- 同量の土と種をまぜてからまく
などなど。
ニンジンの発芽には、湿度が重要
有機農業講習会では、上記のようなことはしませんでしたが、湿度が大切だと教わりました。
台湾でのニンジン栽培が簡単だった理由は、日本と比べて高い湿度が高かったため、細かな湿度管理が不要だったのかもしれません。
それでは、有機農業講習会での実際の行程を紹介します。
- 播種機で種を等間隔にまく
- ホースで水を十分にかける
- もみ殻をかける
- もう一度、水をかける
- 寒冷紗をかける
- 水やりは発芽するまで欠かさない
もみ殻をまく理由は、保湿のためです。ただ、ニンジンは発芽するのに光が必要な「好光性種子」のため、もみ殻をかけすぎるのは禁物です。
毎日水やりをするのは手間ですが、発芽さえすれば後の心配はほとんどいらないようなので、がんばりましょう。
自然農の我が家の畑はどうなのか?
有機農業講習会は専門家の指導のもと行われているため、上記の方法でほぼ間違いなく発芽がそろうはずです。
それでは、自然農1年目の我が家のニンジンの発芽状況はどうなっているでしょうか?
我が家では、あるていど畝が湿っている時に畝を鎮圧したうえで播種し、さらに足で踏み込みましたが、その後の水やりは一切していません。
その結果は、ほとんど発芽しませんでした。
まったく発芽していないわけではないのですが、撒きなおしが必要な状況です。
私たちは、自然な状態での栽培を心がけているので、あえて水も天気任せにしています。
そのため、自然農での成功率を高めるためには、種をおろす時の畝の状況だけでなく、その後に雨が降るかどうかも考えて計画的に行うことが重要だと気付かされました。