行き先は、風に聞いてます。

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自然遊びは、自然な場所で。

自然遊びは、自然な場所で。

先日、世田谷代田で開催された「第1回世田谷代田もの・こと祭り」

ECOFFは、四万十川の積み木約10000個を持って
「積み木遊びスペース」を提供いたしました。

積み木遊びを提供したのは、今回で3回目。

1回目は、環境省主催の「エコライフ・フェア」
2回目は、国連大学で行われた「環境ボランティア見本市」

開催するたびに言われるのが
「平らじゃないですけど、大丈夫ですか?」といった質問です。
大人たちは、積み木で遊ぶなら平らな地面がないと行けないと思っているらしいです。

たしかに、積み木で作品を作るとなれば、平らな地面の方がいいかもしれません。
しかし、ぼくは思うのです。

積み木って、崩れるからいいのではないか? と。

もちろん、ぼくも積み木をやるには平らなスペースが必要だと思っていました。
別に、間違ったことではないと思います。

そして、ワークショップをやって、積み木を通じて子どもたちに環境のことを伝えたい。
そんな風に考えて一所懸命、ワークショップの内容を考えていた時期がありました。

しかし、前回も書いた通り、
子どもたちに大人の考えを無理強いする必要なんてないんだと思います。

平らなところでなければ、
そういう場所でどうやって積めばいいか考えるキッカケになります。

外で遊べば、風もあります。
風が吹いたらどうするか、考えるキッカケになります。

積み木も、有名な「カプラ」のように精巧なわけでもありません。
高く積んでいけば、小さな隙間ができることもあります。

ECOFFは、自然のなかでどうやって遊ぶのか?
自然のなかから何が学べるのか?

そんなこともテーマに活動しています。

だから、平らな地面で、精巧に作られた積み木を積んで遊ぶ。
それは、ぼくたちが大切にしていることとは異なると思うんです。

ぼくたちは、四万十川のヒノキの積み木で遊んでもらうことで、
イマジネーション能力を高めてもらいたいのはもちろん、
少しでも自然に触れてもらえればと思っています。

だから、積み木遊びの地面は、デコボコでいいと思います。
むしろ、デコボコがいいです。

風がある方がいいです。

積み木の形には、ムラがある方がいいです。
そう思います。

なぜなら、そっちの方が自然だから。
自然を使った遊びをするのに、不自然に平らな場所、
不自然に整ったものを使うのは、少し違う気がするんです。

今のとこ、積み木にいろんな仕掛けをつくって助成金を獲得しようなんて気はありません。
それは、結局「大人の都合を子どもに押し付けているだけ」だから。

ただ積み木遊びをする機会と場所を与える。
それだけじゃあ、企画好きな大人たちを説得できないと思いますし(苦笑)。

でも、この思いを理解してくれるところには、どんどん出張したいと思っています。

自然遊びは、自然のなかで。
この単純なことに気づかず、文明の利器を使って自然遊びを楽しんでいる方もいます。
ま、それはそれで遊び方なんですけどね!
それも楽しいですし。

でも、自然とは何か?
実は、もう少し考える必要があるのかもしれません。

皆さん、文明の利器を捨てたアウトドアをやりましょう~。