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ソーシャルビジネスフェアと未来

70人以上もの発表者がいた世田谷ソーシャルビジネスフェア。エントリーはしたものの発表に来られなかった人も含めると100人近い応募があったようです。

事前選考がなかったので、なかには本当にアイデアだけ、というものも有りましたが、こうした発表の場で出会いやひらめきがあり、だんだんビジネスのカタチができていくのだと思います。

最初の挨拶で主催者が伝えてくれたことのなかに、ビジネスとはお金を儲けることを言うのではない、という話がありました。

以下、Wikipediaから抜粋

[memo title=”Wikipediaから抜粋”]広義のビジネスについては次のように表現することが出来る。

ビジネスとは営利や非営利を問わず、また、組織形態を問わず、その事業目的を実現するための活動の総体をいう。

したがって、ビジネスの主体者としては株式会社などのような営利企業だけなく、NPOなどの非営利活動法人や住民サービス提供などを行う行政組織等を含み、個人または法人組織などの事業体がそれぞれの事業目的実現のために、人・物・金・情報などの諸資源を活用して行う活動全体を意味する。[/memo]

ぼく自身、自分のNPOがソーシャルビジネス(社会起業)と呼ばれるものだとは知りませんでした。しかしこの2、3年の間に、ソーシャルビジネスという言葉が現れ、今では社会起業家に憬れる学生も増えているのだとか。

そんな流れでいつの間にかぼくもソーシャルビジネスの世界にもアンテナを張るようになりました。

さて、そんなソーシャルビジネスはネットベンチャーの次の流行だという捉え方もあるかもしれませんが、先ほど紹介したとおり、ビジネスとは広義にはお金とは直接関係していないもの

実は社会に貢献する事業こそがビジネスであり、ソーシャルビジネスという言葉は、ただビジネスの原点に帰っているだけのことかもしれません。

ご存知の通り、インターネットの普及に伴って社会は産業革命の時よりも早く移り変わっているといっても過言ではない現代。

次々に新しい価値が見いだされ、特にソフトウェアの分野では既存の考え方では生きていけなくなっています。

他国では音楽業界の保護の為、データ配信(不変なもの)からレコード(消耗品)へ戻そうという動きがあるとネットレーベル会社の友人から聞きました。

レコードは聴けば聴くだけ劣化していき、それでも聴きたいから人々はまた同じレコードを買います。そうして今までのアーティストは保護されてきたのです。

また、その運動とは別なところで、全てがデジタルになったからこそ、本物に飢えている人も現れ始めている気がします。

それが、近年叫ばれている体験型の観光、エコツーリズムにも繋がっていると思います。

ある程度物事が成熟し、頂点まで至れば、自然と、人はまた古いものにもどろうとするのではないでしょうか。

これからは、ただ何かを極めるだけではなく、かと言って古きに戻るのではなく、それにプラスアルファしたものが必要になると思います。

それが、ソーシャルビジネスや企業CSRとも言えるかもしれません。

ただ何かをするのではなく、そこに社会貢献としての価値も付加する。これからのビジネスに不可欠なものであるということを、世田谷ソーシャルビジネスフェアで再確認させられたのでした。