屋久島紀行(14) -白谷小屋に到着-
-白谷小屋に到着-
それからぼくたちは再び林道を引き返して白谷雲水峡へと向かった。
林道に入ったあたりからどんよりとしだした空は山のなかに入るとすっかり大雨になってしまっていた。
「無理して今日行くのことはないんじゃないか」
という2人の心配も関係なく、ぼくは結局大雨のなかを歩いて白谷小屋へと着いたのだった。
こんなに濃い一日はなかなかないだろう。
暗闇のなかで一日のことを思い返していると
「もう会えないかもな」
と言っていたSさんの言葉を思い出した。
行程が予定通りに進めばぼくが下山するその日にSさんは所用で東京に行くことになっていた。
もう少し色々と話してみたかったな、と少し残念に思った。
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(次回は2日めの紀行文です)