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まさか台湾の離島でコロッケ屋台をやるとは思わなかった

澎湖(ポンフー)の観光シーズンは、4月から9月までの半年間。9月の中秋節という連休を過ぎると「ああ、今年ももう終わりだねー」という雰囲気になります。

一体どういうわけなのか、今年のぼくには季節は関係なく、ただひたすらコロッケを作っています。

大学を卒業してオーストラリアに行ったと思ったら、帰国していきなり地域活性化のためのNPO法人を勢いで設立して東京で暮らしていたのに、「自分も地域活性化にもっと参加したーい!」と勢い余って台湾の島まで来てしまうという、地方移住どころか海外移住をしてしまい、それでもなんやかんやありつつもガイドやゲストハウス経営をして、なんとなく地域活性化のお手伝いができているかな? と思っていたぼくが。

毎日コロッケを売っています。

そう、地方で起業してコロッケ屋さんになりました。

周りの人は「なんで急に!?」なんて騒いでいますが、地域活性化の基本って起業なので、地域活性化関連のNPO法人の代表理事が自分自身で地方起業するのって本来は自然な流れだと思います。

移住者がやる仕事って大体、ガイドかゲストハウスか飲食ですから、ガイドとゲストハウスをやったら次は飲食でしょうって流れです。

コロッケにした理由は色々ありますけど。

台湾の中秋節の屋台の売り上げは、上がる?下がる?

ところで中秋節になると地元の屋台は売り上げが少し下がるそうです。理由は、親戚が帰ってきて家に食べ物がたくさんあるから、なんだそう。

台湾では中秋節にはバーベキューをする謎の文化もありますし、確かにわざわざ外で食べないよなーと納得しました。

一方で観光客も増えるので、地元のお客さんは減るけど、観光客が増えて結果いつもと同じか、若干少なくなるということのようです。

うちはというと、中秋節に合わせて新商品(とろけるチーズいももち)を出したこともあってか、売り上げは単純に上がりました。

で、中秋節が終わったら下がりました。

うちはオープンからたった半年、しかもコロナ禍で外食が激減している時期なので、まだまだ地元のお客さんが少ないってことなんでしょう…。

飲食は大変だけど

一等地にある屋台でも、有名になるまでやっぱり2〜3年はかかったようです。たった10万人の島ですが、その中でも生き残るのは本当に大変そうです。

ようやくオープン半年になりますが、その中で何度やめようと思ったことか…。

でもよくよく考えたら、今まで手がけてきたビジネスだって、軌道に乗るまでは何年もかかったんですよね。

飲食店だからってすぐに軌道に乗るわけがありません。大体、外国人が地元の人のマーケットで勝負するんですよ、ハンディありすぎです。

でも、だから、面白い!

台湾人はどんな味が好きか? どんな人が買うのか? どんな文化なのか?

これとこれをセットにしたら売り上げが伸びるか? 地元のFBグループにはどんな投稿をしたらバズるのか?

そういったことを毎日試せるのは本当に楽しいです。

ただね、大変。まじで辛いです。5キロ痩せましたから。

色んなことにチャレンジしやすい台湾って、本当に面白い国だと思います。