腰痛と肩こりに悩まされた僕が理想のパソコンデスクに出会うための方法を紹介しようと思う
毎日パソコンで仕事をしている人にとって気になるのは他人の環境ではないだろうか。どんなパソコンを使っているのか、どんなモニターを使っているのか、どんなキーボードを使ってるのか、どんなマウスを使っているのか…。
この辺は人によって相性があるし、パソコンで仕事をしている期間が長い人ほどこだわりを持っていると思う。今回は、ぼくが理想のパソコンデスクを見つけるまでの経緯と、理想のパソコンデスクを見つけるための方法をシェアしたいと思う。
理想のパソコンデスクが欲しくなった理由:腰痛と肩こり
ぼくの場合、以前はデスクの上にMacBook Proを置いて少しだけ傾斜をつけて作業をしていたのだが、これではモニターとキーボードの位置が近すぎて姿勢が悪くなってしまう。
そこで現在は、MacBook Proをスタンドに乗せて目線の高さにし、外付けキーボードとマウスを使って仕事をしている。
だがこの環境にしてから肩こりが酷くなってしまった。外付けキーボードを厚みのあるハッピーハッキングキーボードに換えてしまったのが原因のように思われる。何しろ今まではMacBook Proの薄いキーボードを使っていたのでほとんど厚みはなかったのだから、当然といえば当然かもしれない。
キーボードの厚みぶん腕の位置が高くなってしまい、肩に大きな負担をかけるような状態になってしまったのだ。そこでぼくは肩の凝らない位置にキーボードを置くことができる高さのデスクを探す旅に出ることになったのである。
自分にあったパソコンデスクの高さの調べ方:目安には頼るな、自分で測れ
そこで自分に適したデスクの高さをネットで調べてみると約64cmという答えが出た。
次にデスクの高さを調べてみるとなんと75cmもあるではないか。2〜3cmの差でも体への負担が大きく変わるというのに、7cmの差は大きすぎる。これでは疲れるのも当然だ。
ただし、これはあくまでも目安に過ぎない。この後ぼくは65cmだったらキリがいいからその高さのデスクもあるのではないかと考えて探すことになるのだが、自分でメジャーを使って測ってみたらぼくに適したパソコンデスクの高さは64cmではなく67cmだった。繰り返しになるが3cmの差は意外と大きい。
なお、自分に合ったパソコンデスクの高さの計算方法はこちらのサイトで紹介されている正しい姿勢をした時に床から手のひらまでの距離をメジャーで測ると良いだろう。ちなみにその作業を一人でやるのは至難の技なので誰かに手伝ってもらった方が良い。
ピッタリにしたいなら可動式のデスク一択:IKEAのBekantがオススメ
さて、本当に理想的な高さが67cmだとつゆ知らないぼくは65cmのデスクを探してみたのだが、どこれもこれも低くて70cm、一番多く見受けられたのは72cm、高いのだと74cmという結果になりちっとも見つからなかった。
しかもデスクの大きさで消費者が重視しているのは高さではなく奥行きや幅ばかりのようで、高さを記載していないもの、または詳細を確認しないと分からないも多かった。
また、Amazonや楽天で検索してもわざわざ高さを記載している商品は少なく、理想の高さのデスクを探すのは砂浜で星の砂を探すような地道な作業に近いということに気がついた。このままでは理想のデスクを探すために腰をもっと痛めてしまうではないか。
最終的にIKEAのBekantというテーブルが高さ調整が出来て良いという結論になったのだが、IKEAは離島には商品は運んでくれない。台湾に行った時に買ってもまた澎湖まで送らなければならない。これでは手間と送料がかかりすぎてしまう。
そこまでするつもりがない場合:キーボードスライダー付きのデスクがオススメ
やはり地元で買うか…と思った時に目についたのがキーボードスライダー付きのデスクだった。デスクの下にキーボードを収納できる引き出しが付いているアレである。
当然のことながら、キーボードスライダーはデスクの下に付いている。メーカーによってまちまちだが、だいたい天板より5〜10cmほど低い位置に付いている。
すると高さ74センチのデスクの場合、キーボードの高さは64〜69センチくらいになる。これはちょうど良い高さだ。もちろんセンチ単位の調整はできないが、その辺はチェアの高さを調整して妥協することにした。キーボードスライダーには他にも利点がある。全部まとめるとこんな感じだ。
キーボードスライダーはココがスゴイ!
- 腕を置く高さがパソコンデスクとしての理想の高さに近づく
- デスクの上にキーボードを置く必要がないのでデスクが広くなる
- デスク部分は高いのでモニターの位置は高いままにできる
- 書き仕事がしたい時にもすっきりと片付けることができる
- マウスだってキーボードスライダーにしまえる
そこで澎湖にある数少ない家具屋に行ってみたところ、あるわあるわ、キーボードスライダー付きのデスク。意外と種類が豊富でびっくりした。確かにキーボードスライダー付きのデスクってよく見かける気がするけど、あれは理にかなっていたんだなと感心。
キーボードスライダーの正しい選び方:リストをチェックしよう
だが、キーボードスライダーが付いていれば良いというものではない。キーボードスライダーにも正しい選び方があるので、理想的なキーボードスライダーを探すためのチェックリストを用意してみた。
キーボードスライダーはココをチェックしよう!
- 引き出す部分に凸部がないかどうか
- 自分が使っているキーボードをとマウスを置けるだけの横幅と奥行きがあるか
- 自分が使っているキーボードを置いてスライダーをしまえるだけの高さがあるか
- デスクの左右どちら側にキーボードスライダーが付いているか
- 頑丈かどうか
引き出す部分に凸部がないかどうか
キーボードスライダー付きのパソコンデスクでよくあるのが、キーボードスライダーを引っ張り出す時に掴む凸部が付いているタイプのものだ。これがあると腕を置いた時に凸部にぶつかり腕が痛くなる可能性がある。
クッションやタオルを置いて防ぐ方法もあるが、そもそも最初からない方がいいものなので、凸部があるものは避けた方が無難だ。もちろん、イスの高さによってはぶつからないかもしれないが、ないに越したことはない。
自分が使っているキーボードをとマウスを置けるだけの横幅と奥行きがあるか
意外と盲点になるのがこれだ。特にテンキー付きの大きなキーボードを使っている方は要注意。キーボードは置けてもマウスは置けないなんてことになったら本末転倒だ。
自分が使っているキーボードを置いてスライダーをしまえるだけの高さがあるか
これも盲点になる。たまにキーボードを収納するスペースの高さが低いものがあり、キーボードによっては引っかかって中に収納できなかったりする。もしキーボードを収納できなかったらなんのためのキーボードスライダーなのか分からなくなる。
デスクの左右どちら側にキーボードスライダーが付いているか
大きなパソコンデスクの場合、デスクの左右のどちらかにキーボードスライダーが取り付けられている場合がある。こちらは好みや習慣があると思うので注意しよう。
頑丈かどうか
キーボードスライダーは常にタイピングの衝撃を受け止めるし、腕を休める時には腕の重さも受け止める。そのためある程度の頑丈さがないと危険だ。
ベストな探し方:自分のパソコンとキーボードとマウスを持参して確認すべし
ということで、実際に自分にとってベストな高さなのかどうか、キーボードスライダーにキーボードが入るかどうかなどは実物を見て試さないと分からない。
ちょっと恥ずかしいかもしれないが、デスクの高さは思ったよりも重要なので勇気を出してパソコン・キーボード・マウスの3点セットを持ち込んで確認して見た方がいいと思う。でも日本のお店だと顰蹙を買うかも。その辺は自己判断でお願いしたい。
あ、それとわざわざ新しくペソコンデスクを買い直さなくても既存のデスクの天板の下にキーボードスライダーを取り付けるというのもありだ。単体なら結構安く手に入れることができる。
最終的にぼくは地元の家具屋さんでノーブランドのパソコンデスクを購入した。デスクの高さは74cmもあるが、キーボードのスライダーの高さは奇跡的に67cmと理想通りだったのだ。
お値段は2,800元だったので日本円で11,000円といったところ。台湾の物価で考えるとなかなかいい値段だが、IKEAのBekantよりは安かったので満足している。
この記事が理想的なパソコンデスクを探すための皆さんのお役に立てれば幸いだ。