ジャガイモの植え付け
農地の名義変更のために農業委員会に資料を提出したら、資料の内容そのものの前に、農地がまったく管理されていないから許可を出せないと言われてしまった。
てっきり、名義変更した後の農地の利用方法の審査だと思っていたのだが、そもそも現状農地として機能するかどうかの方がよっぽど重要らしい。
名義変更をするくらいなのだから、農地を管理できていないケースの方が多いと思う。
名義変更の前に農地の整理をした後、持ち主がやっぱり譲渡しないとなるリスクもあるし、譲渡希望の持ち主が自ら農地の整理をするケースはほとんどないのではないだろうか。
だからこそ、名義変更が終わってからじっくりと農地の整理をしようと思っていたのだが、実際の手続きはその逆だったのでとても驚いた。
しかしルールはルール。教えてくれた方も農業委員会で許可が下りやすいように指導してくれているわけだから、ここは素直に農地の整理をすることにした。
まず、現在耕作してくださっている方に事情を説明しにいくと、快く整理の許可をしてくれただけでなく、自ら整理すると申し出てくれた。
とはいえ、今までお世話になっているので自分でも草刈りと耕耘をすることにした。
そこで、今朝は夏野菜の収穫がほぼ終わった5畝ほどの畑に。ぼくらが作業を始めようとした頃に、これまでこの畑を耕作してくださっていた方が草刈機をもってやってきた。
2人で草刈りをするとやっぱり早い。1時間ほどでだいたい草を刈り終えた後、畑の奥に植っているウドを案内してもらった。
ウドの名前は知っているが、実物は初めて見た。4月ごろに新芽が出てくるらしい。来年が楽しみだ。
刈った草は、草マルチ用にまとめておいた。明日、トラクターで畑全体をすいてくれるらしい。助かります…!
午後は、ようやくジャガイモの植え付けができた。
自然農ではあるが…、だんだん自然農にこだわる必要はなくて、無農薬・無肥料・循環型ならいいのではないかと思い始めている。
そこで、今回のジャガイモに関しては、15センチほど穴を掘って、底に枯れ草をしき、その上にジャガイモを置く方法をとった。
これなら、無肥料でも有機物質が入っているからそれなりに育ってくれるはずだ。
ちなみに株間は通常30センチのところ、長崎県の農協のデータに従い25センチとした。
真ん中には植えず、やや端に寄せて植えたのは、九条太ネギと混植するからだ。
翌年の春植えの際には、九条太ネギとジャガイモの場所を入れ替える。こうすることで連作障害を防げるという。
長めの畝2列に長崎黄金、短めの畝2列に夏に収穫したメークインを種芋として植えた。メークインはまだ芽が出ていないが、芽が出ていなくてもよいと聞いたので、とりあえず植えてみることにした。
そういえば、午前中に草刈りをした畑のマリーゴールドに種が付いているのに気づき、落ちている種をたくさん拾った。
なかにはすでに発芽しているものもあったので、趣旨として使えることが分かった。
マリーゴールドの種は割と高価(1袋に入っている種の数が少ない)なので自己採種できるのはかなり助かる。
ずいぶんたくさんの種を集められたので、来年はマリーゴールドの種を買う必要は無さそうだ。
メークインも自己採種したものだし、こうして循環型の農業へと一歩一歩進んでいる感じがとても楽しい。
ただ、午後の草刈りの時にマスクをするのを忘れていて、鼻水もくしゃみが止まらない。
春の草刈りの時も同じ症状になったので、どうやら何かしらの草のアレルギーのようだ。昨日はマスクをしていたので軽症で済んだのだろう。
油断しないようにしなければ。