南アルプスは大井川をサバイバル遡行。 2008年夏に東京農業大学農友会探検部が行った活動の記録。 大井川西俣~塩見沢~塩見岳~南荒川~三峰川 南アルプス南部の長大な沢を現地調達の旅で縦断してみた。 お願い:何人かの方がダ […]
南アルプスサバイバル登山
最初にお断りしておきますが、今回は写真は一切ありません。 そのため、文章ばかり長くて疲れてしまうかもしれませんが、この時は、もう必死で、写真を撮る余裕がなかったのです。 ですが、長々と続いた南アルプス編も今回で最後ですの […]
9月7日 雪渓の風が吹く寒いビバークが終わった。朝ご飯は貧しい。 そこで、他の部員からもたった寸志のスープをY隊員が取り出す。 中身は不明。 各々好きなものをもらって中を見ると… やった、「フカヒレスープ」だ! これで今 […]
ハイマツ帯で遭難者に間違われる? ようやくハイマツにしがみつきながら登れるようになり、先頭のN隊員が尾根の頂上にたどり着いた。 が、そこは実に小さな尾根だった。 塩見岳はまだまだ遠くにある。それも深いハイマツのヤブの先に […]
9月6日 この日は計画のなかでもっとも行程の長い日だ。 今までゆったりと過ごしていた朝だが、この日ばかりは早急に行動を始めなければならない。 5時に目を覚ますとあたりはまだ薄暗いが、その分沢の水は神秘的な光を映していた。 […]
とはいえまったく生き物の息吹を感じさせない灰色の崩壊地をいつまでも歩いているのには飽きてしまう。しかもゴロゴロした道は歩きにくい。 地形図で必死に今の位置を確認し、ようやく見当がついた頃にはまた渓観が変わっていた。 沢筋 […]
(5) 9月5日 空がすっきりと晴れすぎていたからだろうか。 地上の気温はぐんと下がり、ぼくらは真っ青な空の下、震えながらシュラフから這い出て急いで焚き火を起こしなおした。 今回の旅は朝はゆっくりと過ごすことに決めていた […]
やがて道を失い、沢へと道が沈む場所までくるとぼくらは登山靴で歩くのを諦めて沢の装備をザックから取り出し、それを身につけた。 いよいよ遡行開始である。 もちろん、竿はいつでもすぐに出せる状況にしておく。 そして、入渓。 大 […]
(3) 9月4日 昨日ビバークした場所からさらに奥に続く登山道を進んでいく。 地形図には右岸、左岸ともに登山道が記されているが、どう見ても左岸には登山道が見つからない。 どちらかの道が荒廃しているという情報だけは持ってい […]
(2) 9月3日 活動初日の朝、空はくもっているが、これから峠を越えていくのを考えると、丁度いい天気かもしれない。 計画の段階では今夜のビバークポイントは伝付峠なのだが、今日からサバイバル生活が始まることを考えると、なん […]
わけありで計画通りには進まなかった今回の活動。 どんな風に終わったかは…今回の紀行文を読んでいればわかります。 南アルプスを沢をつないで縦断するために行ったサバイバル登山の紀行文を掲載していきます。 (1) 9月2日 お […]