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タニア18歳 世界一周

「タニア18歳 世界一周 ~890日の青春航海記~」(著:タニア・アービィ)
というノン・フィクションがある。
タニア18歳 世界一周
なんとわかりやすいタイトルなんだろう。
ぼくはこの本を古本屋で見つけた瞬間に購入を決めた。
面白そうじゃないか。
この本の内容は至ってシンプル。
タニア・アービィという女性の父が、
タニアが大学に行くのならば授業料にあてるお金でヨットを買う。
そして、そのヨットでタニア・アービィはたった1人で世界一周のセーリングに旅立つのだ。
(タニアはハナから大学に行く気はなかったようだ)
なお、航海中の資金はタニアを書いた旅の記録、その原稿料でまかなう…。
タニアはニューヨークから南下してパナマ運河を抜けて太平洋を横断、
そしてニューギニアとオーストラリアの間を通り抜けてさらに紅海、地中海を通り抜け、
その後は北大西洋を横断、ふたたびニューヨークへと戻り世界一周するというルートをとる。
世界一周の旅のなかでのさまざまな出来事や、
タニアの個人的な回想を軸として物語は進んで行く。
初めは出発したとたんのトラブルで泣き喚いてしまうタニアが
どんどん成長していく過程と、旅で訪れた場所での出来事がとても面白い。
残念ながらこの本は古本でしか手に入らないようだが、
見かけたらぜひ手に取ってみるといいと思う。
とにかくヨットで世界を一周するという旅の記録が単純に読者に旅の香りを運んでくれる。
海で大きな野望を抱く人ならばぜひ読んでおいて損はないだろう。
この旅には記録的ななにかがあるわけではないが、
世界中の港に寄港しているので、旅行記として面白い。
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