懲りずにトカラに行きました(2) -到着-
ー到着ー
鹿児島港で荷物を積んでいる「フェリーとしま」。
夜中に出港するフェリーなんてなかなかない。
2等客席。けっこうキレイなんです。
フェリーはこのだらけた船室がたまりませんね。
真夜中に動き出した「フェリーとしま」は、夜が明けるころに最初の島・口之島に到着した。
この島から今回の目的地・中之島まではすぐそこだ。
お互いの島からその島がよく見える。
1時間ほど揺られると中之島に到着した。
中之島では雨が猛烈に降っている。
ぼくには迎えに来てくれる人なんていなかった。
慌ててタラップを下りてから待合所で雨が弱まるのを待つ。
すると、待っている間に同じフェリーできた島の方が車に乗せてくださるとのこと。
「これは助かった」と思って甘えることにした。
今回の宿泊場所は「元ゲートボール場元精糖工場の空き地」。
以前訪ねたときは役場の支所に泊めてもらったり、農家泊をさせてもらったのだが、
今回の目的は“閉じこもって卒論を仕上げる”だったので、
あえて一人でいることを選んだ。
結果、テント生活も工夫すれば快適だということに気がついた。
ぼくの卒論のテーマは「トカラ列島の農業生産と地域資源」ということなので、
この「地域資源」の部分の追加調査のために中之島に来たのだ。
トカラ列島の島々は温帯気候と亜熱帯気候の遷移帯にある。
また、黒潮の分かれ目でもあり、文化も、琉球・ヤマト・東南アジアが入り交じっている地域でもある。
そうした特徴をもつ地域なので“トカラならでは”の地域資源がけっこうあるのだ。
「何度も現地に行かないとできないテーマだったら学生にしかできないだろう」と思ってこのテーマを選んだ。
では、どんな“トカラならでは”があるのだろうか。
しばらくはそんなテーマを交えつつトカラの紀行文を記事にしていきたいと思う。
道路脇には「ダンドク」の花がよく見られる場所があった。
集落に植えられていた「ニチニチソウ」。
こういった南国らしい植物がたくさん見られるのも魅力の1つと言えるのでしょうね。
(つづく)
撮影機材:OLYMPUS E-3 + ZUIKO Digital ED 12-60mm f 2.8-4.0 SWD
+ ZUIKO Ditital 9-18mm f 4.0-5.6
※ダンドクの同定は、「FotoPus」の投稿写真へのコメントで行うことができました。
mikutaさま、ありがとうございます。