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水の森

屋久島の森の中で撮影された風景。

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屋久島の森は水にあふれていた。降りしきる雨、たんたんと流れつづける沢の流れ。

雨によってむき出しにされた木の根は痛々しかったが、その雨こそが森を生かしている。

木々には水をたっぷりと吸い込んだコケがつき、倒木や切り株には光を追い求めて生えた若々しい木が生えている。まるで輪廻を見ているかのようだ。

しかし、山の道の一部は誰もが歩きやすいよう、そして木の根を傷つけることのないよう、木道が作られている。

さらに、日本最古のスギ・縄文杉はデッキによって囲まれていた。

この写真集に人工物はほとんど登場しない。できるだけ純粋な屋久島を表現したいからだ。

だが、実際の屋久島は傷だらけだ。確かに、木道は木へのダメージを和らげ、誰でも気軽に屋久島の大自然を味わえるようになった。

ところがその代償とはなんだろう?

簡単に登れてしまう場所で巨大な杉を見て心の底から感動できるだろうか。

簡単に登れてしまえばなかにはマナーのない観光客も来てしまうのではなかろうか。

もちろん、木道は両刃の剣であって、明確な答えはない。できるだけ純粋な森を守るためにはどうすればよいのだろう?

どうすれば写真のような世界を維持できるのだろうか…。

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