子どもたちが積み木で作った作品に驚愕
昨日、村おこしNPO法人ECOFFで文京区内の児童館に貸し出している
「四万十川産のひのきの積み木」を引取りに児童館に行きました。
かれこれ2ヶ月以上、同じ場所に約2500個の積み木を置いていたので、
子どもたちがどのようにして大量の積み木で遊んでいるのか、
館長先生に写真を見せてもらいました。
すると、すごいんですよ、その写真が。
まあ、よく考えたら当たり前のことなんですけど、
毎日のように積み木で遊んでいると、子どもたちも上達していくんですね。
児童館の屋根にぶつかるまで積み上げた積み木、
積み木を積んで作った家のような作品…。
そこまでは、分かります。
そこまでは、想像できますよ。
しかし驚きだったのが、テッペンが「ドーム状」になっている積み木の写真です!
い、一体どうなっているのでしょう…?
諸事情により写真をお見せできないのが残念なのですが、
使用している積み木はすべて同じ、長方体のものです。
それらを組み合わせてドーム状の屋根を作るには相当な知識と技術が必要…
とか考えていたら、疲れちゃいました。
館長先生いわく「子どもたちだけで作るとこうなるんですよね〜」
その一言で、ぼくは確信しました。
子どもには、オモチャを与えればいいのだと。
与えたオモチャで「これをしたらどう? こうしたらどう?」
などという必要はないのだと。
子どもは自由に発想を拡げ、オトナでは思いつかないことをやってくれます。
むしろ、そんな子どもたちの発想に触れることで、
ぼくたちオトナが自由になっていくのでは? と感じました。
これまで、ぼくはオトナたちを説得するために、
積み木を使ったワークショップをいろいろと考えていました。
しかし、子どもたちの作品を見て、
なんだか急に空虚なものに思えたのです。
結局、子どもではなくオトナたちに合わせたワークショップをやっているんだ…。
もちろん、優秀なワークショップがあれば、
それに越したことはありませんが、優秀なワークショップとは何か?
その答えに一歩近づいた気がします。
たぶん、子どもたちが創意工夫を凝らせる「のりしろ」を作りつつ、
積み木から自然のこと、森のことを学べる仕組みを作るのが大切なのでしょう。
「のりしろ」をつくる。
「のりしろ」をつくる…。
この言葉を、胸に刻みます。