屋久島紀行(19) -夫婦杉-
深い霧のなか、森はいよいよ幽玄な姿を見せてくる。
あいにくいつまでも天気に恵まれないのだがそれが逆にこの森の良さを引き出してくれているようだ。
歩道の脇に見える大樹がより神聖に見え始める霧。
そして水々しい苔。
これこそが屋久島の森の醍醐味なのかもしれない。
登っている途中に仲の良さそうな2つのスギが現れた。
片方の枝が伸びてもう片方のスギに取り込まれた珍しい合体木。
その姿からこのスギは「夫婦杉」と呼ばれているスギの木だ。
夫婦は濃霧のなかでまるで水墨画のように浮かび上がっていた。
まるで手をつないだ仲の良い夫婦のようにみえる「夫婦杉」
(つづく)
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撮影機材:OLYMPUS E-3 + ZUIKO Digital ED 12-60mm f 2.8-4.0 SWD