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屋久島紀行(24) -ウィルソン株も静かにたたずむ-

ウィルソン株も静かだった。
ぼくは思う存分写真を撮りまくってみた。
畳10畳分もあるという切り株のなかから
ポッカリと口を開けた天井を仰ぎ見る。
この切り株の大きさを表現しようと開口部の写真を何枚か撮った。
そしたら、これだ。

屋久島紀行(24) -ウィルソン株も静かにたたずむ-

これが観光客が口を揃えて言っていた「ハート」だ。
下山して見てみたときに気がついた。
まあ、たしかにロマンティックかもしれないけど、
ハートの形なんかよりウィルソン株という大きな切り株の存在の方がロマンティックだな。
こんなに大きな切り株…
もともとはどれくらいの大きさだったのだろう?
何に使われたのだろう?
どうやって運び出したのだろう?
いつの間にか切り株の周りには昨日同じ小屋で一夜を明かした人たちが集まっていた。
別に特別な言葉を交わすわけではないけど、なんとなく感じる「同士の心」。
屋久島の森も朝ばかりはとっても静かだった。
(つづく)
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撮影機材:OLYMPUS E-3 + ZUIKO Digital ED 12-60mm f 2.8-4.0 SWD