アウトドアで環境を汚さない食事の後始末作法
皆さん、アウトドアでの食事はどうしているでしょうか? 生野菜を持って行っている、いや、インスタントラーメンだ、いやいや、そうじゃない。
食事の後始末のことを聞きたいと思っているんです。
もしあなたが、沢の水に突っ込んで食器を洗っていたら、それはすぐにやめるべきです。
もしあなたが、山小屋の水でジャバジャバ食器を洗っていたら、それもすぐにやめるべきです。
もしあなたが、水を使わない代わりに大量のティッシュやロールペーパーを使っていたら、それもすぐにやめるべきです。
楽しい食事の後の後始末はやっぱり面倒なもの。しかし、楽しい食事はその周りにある美しい自然のおかげでもあるはずです。
今回は、環境に優しい食事の後始末を考えてみましょう。
食器が汚れない料理にする
なぜ食事の後始末が問題になるのでしょうか。それは、そもそも食器が汚れるような料理を選んでいることにもあります。
食器が汚れるから、それを洗うために水を使ったりして、周辺の環境を汚染していくわけです。
だったら、食器が汚れない料理を選ぶことが大切でしょう。基本的にサラサラしたスープ類は食器が汚れにくいです。
例えば、味噌汁、ポトフ、わかめスープなどがあります。また、油を使わないことも有効な方法です。
食べ残しがないように食べる
確かに、食器が汚れない料理にすれば、キレイに後始末ができるのは分かりました。しかし、それでは食事の種類が限られてしまいます。
やっぱりカレーは食べたいし…というわけで、そうした汚れやすい料理の場合は、今度は食べ方に工夫をしましょう。
例えば、カレーライスだったら、最後に白米でキレイにカレーをとるという方法がありますし、パンやナンなどを作って、それできれいに拭って食べてしまう方法があります。
お茶に溶かして飲み込んでしまう
上記2点を実践しても、やっぱり汚れは多少は残っています。
そこで、最後の仕上げにあっつーいお茶を食器のなかに入れます。そして、フォークやお箸で汚れをこすりとり、それといっしょにお茶を飲み込みます。
お坊さんは、最後に白湯をお茶碗に注いで飲んでいますよね。それと同じです。ありがたく食べ物を全ていただきましょう。
熱いお茶なら油汚れも落とすことができますし、しつこい汚れがあったらお茶パックをタワシ代わりに使えばいいです。
もちろん、白湯でも構いませんし、お茶の種類はお好みです。
ただ、この方法だとたまにお茶がものすごくマズくなるので、お茶のおかわりをキチンとキープしておくべきだと常々思っています。
水気を布かロールペーパーで拭きとる
さて、最後に残ったのはわずかな水気だけのはずです。水気はパッキング面でも衛生面でも拭っておいた方が良いです。
というわけで、布かロールペーパーでこれをキレイに拭き取れば、惚れ惚れするくらいキレイな食器になっているはずです(それが新しくてキレイな食器ならば)
以上のような手順を踏めば、水もロールペーパーもほとんど使いません。わずかに出たゴミはきちんと持ち帰りましょう。
これを皆が徹底すれば、もう一度同じ場所にあなたがやってきた時、以前と変わらない美しい自然があなたの食卓を彩ってくれるはずです。