誤解する人が急増? 山は自分で登って下るもの

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Climbing Mount Feathertop

By earthkath

 

山は自分で登らなければたのしくない。
ならば、登ったあとの帰りみちも自分であるかなきゃ…。

昨今の登山ブームが影響してか、携帯電話のつうじる山もふえてきました。
それにともない、安易な救助要請もふえてきているそうです。

たとえば、この夏の富士山での救助要請は過去最悪のペースになっています。

しかしながら、救助に費用がかかることを知ると、自力で下山するのが半数。

むかしから、国のヘリだったら無料だけど、
民間のヘリだったら高額な請求がくる、というのは有名なおはなし。 

ほんの数年前までは、万が一にそなえてアマチュア無線のライセンスをとるのが
登山者のなかでのマナーでしたが、もはやそんな時代はすぎたのでしょうか。

登山者がふえたこと、電波のつうじる場所がふえたこと。

両方ともいいことではありますが、山は安易にできるスポーツではありません。
その点をわすれずに山をたのしみたいものです。 

 

静岡県内の今夏の富士登山で、県警山岳遭難救助隊の出動回数が、過去最悪ペースで推移していることがわかった。

富士宮口登山道では2008年の7、8月に過去最悪の13回を数えたが、今年はお盆前の8日ですでに14回。御殿場口、須走口を管轄する御殿場署もすでに6回と、07、09年の8回を上回る勢いだ。背景には、携帯電話の普及で手軽に救助を要請できるようになったことや、登山ブームで準備不足の登山者が増えたことなどが挙げられる。

7月17日夜、東京都の男性(60)が6合目で道に迷い携帯電話から110番した。「その場にとどまるように」との県警の指示を無視して自力で下山し、翌朝発見された。捜索に出向いた御殿場、富士宮署員らは無駄足を踏まされた。

富士宮署幹部によると、救助の要請から救助隊の到着までは早くても4~5時間かかる。「事情を話すと登山者の半数近くは、自力の下山を選択する」といい、要請のハードルが下がっていることをうかがわせる。一部に、「ヘリを飛ばせ」などと無理な要求もある。

県警の出動とは別だが、同月13日、富士山須走口の標高約3000メートルで、香川県の40歳代男性から「転んで手の指を骨折し、頭にもけがをして動けない」と携帯電話で通報があった。県警の依頼で5合目で山小屋を経営する連絡役の米山千晴さん(61)が「別の山小屋から登山用車両で救助に向かわせるが、有料になる」と告げると、「金がかかるならいい」と歩いて下山してきた。

6合目で山小屋を経営する長田清一さん(61)は「出動中は山小屋を閉めなければならず、燃料代もかかるため1回3万円を徴収する」と話す。ただ、現金を持たない登山者も多く、踏み倒されることも珍しくない。

県警地域課によると、富士山では2010年、過去最多の48件、55人の遭難があり4人死亡したが、50人は軽傷か無傷だった。県警や消防は緊急性が少しでもあると判断すれば救助に向かうため、不要な出動の増加は、深刻な事故への対応に悪影響を及ぼしかねない。

富士宮口登山道の場合、救助に出動する富士宮署の隊員は6人。1回で3~6人が出動するため、富士宮署幹部は「3件重なると、『少し待ってください』ということにもなりかねない」と危惧する。隊員は普段、交番などに勤務している。中には8日までの39日間で11回出動した隊員もおり、「通常業務に支障が出かねない」との声も出ている。

同署は富士宮市と協議し、看板の設置など登山者への新たな注意喚起方法を検討しており、同署幹部は「必要な救助要請をためらうことはないが、装備や心構えをしっかりして遭難しないよう努めてほしい」と話している。

米山さんは「山のトラブルは自己完結が原則。実力にあった山を選び、備えることで、不要な救助要請を減らすことが出来る」と警鐘を鳴らす。

(2011年8月10日08時56分  読売新聞)

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