ピンクパンサーな夜
ピンクパンサー・パブのなかは薄暗かった。
なかに入るとお土産屋さんと、食事を注文するカウンターがある。
ぼくらは注文している間にお土産を物色する。
どうやらこの店は「ピンクパンサー」を意識しているらしい。
お店の外にあった人形はピンクパンサーに見えなかったけれど、やっぱりピンク色に塗られていたからピンク・パンサーなんだ。
棚はけっこう薄汚れている感じで、いったいだれがこんな場所に訪れるのだろうか…。
と思ってしまうが、実際ここにはぼくらと、さっきのおじいさんを含め4人も客がいるじゃないか!
というか、この砂漠の道にはこうしたお店は100kmに1つくらいしかないので、いやでもこの店に入らざるをえない。
なにより「ピンクパンサー・パブ」という名前にひかれてしまう。
ぼくらはここで食料を買い足す。
このまえユージンに教えてもらった(食べさせてもらった)缶入りのパスタと食パンがおいしかったので、たぶんそういったものを購入したと思う。
なにしろ久しぶりの更新なので記憶があいまいになっているのだ。
今日ものんびりと昼寝をして、それからブッシュのなかで寝ることになった。相変わらず夜空はきれいだ。
あのおじいさんは、どこまで行くんだろう…。おれもあのくらい歳をとっても旅がしたい…。
きっとみんなそんなことを考えながら眠ったはずだ。
Satoruはたぶんなにも考えずに熟睡したのだろう。
<2009年9月8日>
この日の走行時間:4時間15分
この日の走行距離:87km
この日の平均速度:20.4km
この日の最高速度:32.6km