ゴールはやっぱり、ウルルでしょ!
どの時点での決定だったか定かではないが、実はぼく達は途中でルートを変更している。
元々は、サバンナウェイという道を通ってオーストラリアの東側に抜ける計画だったのだが、どうやら自転車で通れるような道ではないことが分かってきたのだ。
それまでは舗装された道路を走ってきたので自転車でも問題がなかったのだが、サバンナウェイは道路が舗装されていないという。
この情報をどこで得たのか、それとも出発前から懸念としてあったのかはもう忘れてしまった。
だが1週間以上にわたる砂漠での旅の途中、舗装されていない道は無理!という結論が出た。
そして、この記録にも何度か登場している台湾人のユージンの目的地が世界一の一枚岩にして、オーストラリアを代表し、世界の中心とも言われる「ウルル」であることがうらやましかったのも覚えている。
だって、オレ達はなんの目印もない道をただ走るわけだ。
そりゃ、ゴールがウルルの方が良くない? 良くなくないわけないよね? ってことで、急遽ルートを変更してウルルまで行くことにしたのだ。
だが、問題はウルルまで行くとしたら時間が足りないということだった。