青春を山に賭けて
「青春を山に賭けて」(著:植村直己) を読んだ。
ご存知、冒険家植村直己の本である。
兵庫の農家に生まれ、明治大学では山岳部に入らされ、
そして卒業後ほとんど無一文でアメリカに渡った植村直己。
この本には植村直己の、アメリカ・フランスを中心とした五大陸最高峰登頂までの道のりと、
生活、心の移り変わりがまざまざと書かれている。
- アルプスの登攀
- ヒマラヤ・ゴジュンバ=カンの初登頂
- マッターホルン
- アフリカ・ケニヤ山にキリマンジャロ
- アンデスはアコンカグア
- 60日間アマゾンイカダ下り
- エヴェレスト
- グランド=ジョラス
などが主な本書の内容である。
個人的にもっとも惹き付けられてしまったのはアマゾンの川下りだ。
植村直己はそれまでに川下りなどは一度もやったことがない。
しかし、持ち前の度胸と「楽しそう」というなんとも原始的な理由で本当に下ってしまう。
もちろん、それなりの事前準備を行っての挑戦だが、
とにかく植村直己のチャレンジ精神には脱帽してしまう。
この章を読んでからというもの、自分の探検観はより柔軟なものになった。
“まずは自分がやってみたいと思うことを素直にやってみること”
それは探検の世界だけでなく、世の中のあらゆることに通づるのではないだろうか。
この本は何かに迷っている人、
自分のこれからの第一歩を踏み出せないでいる人にお勧めしたい。
“こんなに欲望のままに突っ走ってもなんとかなる人もいるんだ”
なんて気持ちになってしまうから。
(その後、植村直己自身はマッキンリーで命を落としているが…)
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