一般公開は10年に一度だけ!? 澎湖気象台の見学をしてきました。
気象台開設120周年を記念して11月4日から6日までの3日間、澎湖の気象台が一般公開された。なんでも澎湖の気象台は台湾でもっとも古い5つの気象台の1つなのだという。ふだんは一般公開されていない施設だということなので、この機会を逃すまいと行ってきた。
ちなみに着ているTシャツは、昔働いていたオーストラリアの語学学校「Sun Pacific College」のTシャツである。こんなところでも宣伝する私は太っ腹だと思う。
普段は見ることのできない設備を見てちょっとワクワク
さて、中に入ると両側に建物があり、その真ん中の通路を通ると小さな庭に出た。ここが澎湖気象台の中心部で、さまざまな気象観測装置が置かれている。
意外と小さくて公園のような可愛らしさがあったが、必要な観測機器が無駄なく配置してあり、実に効率の良い空間であった。などど書くと気象台評論家のようだが、気象台に来たのは初めてだ。
気象台の庭には何気なく木や花が植えてあるが、これは昔、花を育てるのが好きな職員が気象台にいて、その人が趣味で植えたものが今でも残っている…とかそういうのではなくて、れっきとした観測指標だ。
例えば、澎湖のシンボルである「天人菊」は気象台の庭にもたくさん生えているが、そのうちの一株には「気象指標」という意味合いの小さな標識が立っている。たぶん、この株の天人菊が開花したら、その年の天人菊の開花日ということになるのだろう。日本の桜も開花指標になっているものがあるので、それと同じだと思う。
一つひとつの観測機器は小さいものの、これで降水量がわかるのか〜とか、これで地殻変動がわかるのか! とか結構ワクワクする。こういうのは男の方が好きかもしれない。
楽しみながら気象のことを学べるコーナーがたくさん
もちろん、今日は気象台の中を見学できるというだけではない。気象のことに少しでも興味を持ってもらうために、さまざまなコーナーがあった。ちなみに私と妻が行った時はほとんど人はいなかったが、その後にたくさん来たことを願っている。
くじを引いて出た数字の問題を解いたり、気象に関するクイズに答えるゲームをすると、スタンプがもらえる。そのスタンプが7つ集まると記念品がもらえるということだったので、私たちも参加した。私の台湾人妻は日本人の奥様と同じく「タダ」が好きなのである。
最初は子ども向けのクイズだと思っていたのだが、海の波がどんな感じだと風力はいくつだとか、台湾で一番気温が低い場所はどこかだとか、意外と本格的な内容だったので普通に勉強になった。
日本時代の資料も公開
屋内では日本時代の観測ノートなどの展示もあった。妻は「字、きれいですネ〜。」とか「昔は日本の漢字も台湾の漢字も同じですネ!」とか言っていた。そうか〜、そこを見るのか〜。
他にも、半球体のプロジェクターに太陽や月の映像を写したり、ドローンで空撮した澎湖気象台での作業の様子を写した展示もあってなかなか本格的だった。でも全然人がいなかったので、この後たくさん人が来たことをもう一度願うことにしよう。
そして意外と豪華な景品をゲット!
で、全部のコーナーを回って無事に7つのスタンプをゲットしたので景品をもらった。なんと、台湾の気象台のゆるキャラと思われるキャラクターのケーキ型タオルが景品だった。ただのタオルじゃなくて、ケーキ型になってるかわいいやつ。
その他にも、神経衰弱みたいなゲームで一発でペアを当てるともらえるスタンプなどももらった。澎湖の文字と澎湖名物のサボテン「仙人掌」と先ほどもご紹介した「天人菊」が図柄になっているので普通に嬉しい。でもどこで使えばいいのかイマイチ分からないといえば分からないのだが…。
次は10年後に見学しましょう
120周年記念で一般公開という話だったが、どうせ毎年やってんでしょと思って職員に聞いてみたら、本当に10年に一度しか一般公開していないらしい。正確にいうと団体なら見学ができるが、自由に誰でも入れるのは今回だけだということだ。
なので、澎湖気象台の見学をしたいという方は団体で申し込むか、10年後の130周年記念の時に澎湖に来るといいだろう。本当に130周年でまた一般公開があったらもう一度レポートしたいと思う。
澎湖では毎週末こういうイベントがある(しかも無料。ここ重要。)ので楽しいですね!