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デジタル社会台湾の裏表

台湾は日本と比べるとデジタル化が進んでおり、たまに帰国するとあまりにもアナログな日本にびっくりすることがあります。

例えば、台湾では身分証や健康保険証などは人口のほぼ100%に行き渡っており、コンビニの端末でさまざまな手続きが行えるようになっています。

特に、新型コロナウイルスに関する政策では、台湾と日本のレベルの差が浮き彫りになったように思います。

マスクの平等な配布に始まり、振興三倍券というクーポンの販売、台湾版 Go to Travel でもこうしたデジタル政策が大活躍しました。

なかでも振興三倍券に関しては、日本の特別定額給付金と天と地ほどもの差が現れました。

日本では必要な人もそうでない人も資料の提出が必要なうえ、窓口も自治体のみだったため全て配布し終わるのに何ヶ月もかかったようですが、台湾では必要な人だけスマホで申請 → コンビニ受け取りという超絶スムーズな方法でした。

しかも現金と違って有効期限があるので確実に経済効果があったはずです。ぶっちゃけ、日本の給付金は納税に使ったり貯蓄に回ったという方も多いのではないでしょうか。

また、健康保険証に関しては、カルテ等のデータも台湾のすべての病院で所有されるようになっているので、日本のように違う病院に行くと1からカルテを作り直さなければならないなんてこともありません。

さて、今年はコロナ禍ということで、リモートワークになったのはいいけれど、ハンコをを押しに会社に行かなければならないなんてニュースをよく聞きました。

うーん、日本って本当に遅れているなあ。と思っていました。

その時までは。

実は最近、たまに県政府のお仕事で翻訳の真似事をすることがあるのですが、それの報酬の受け取りが超絶アナログなのです。

まず、県政府から領収書のテンプレートが送られてきます。しかもword形式で。で、ぼくはそれをGoogleドライブにアップして必要事項を記入します。必要事項を記入したら、印刷をしに行きます。印刷をしたらハンコを押します。最後に県政府に行って担当者に手渡しします。

やばくないですか。

って思ったんですけど、どうやら世の中の大多数はそのやり方だそうで大変驚きました。

言い分としては、そうしないと勝手に領収書が作れてしまうからということなのですが、それを防止するために電子認証というのがすでに開発されていてですね、台湾ではどうか知りませんが日本では電子認証が正式な書類として認められるようになっているんですよね。

確かに台湾は電子化が進んでいるとはいえ、やっぱり末端の方はそうでもないんだなあとしみじみ思いました。