ここがヘンだよ蓮舫氏の二重国籍問題! そもそも台湾国籍なんて認めてないのに、国会議員はバカなの?
民進党新代表となった蓮舫氏が日本国籍と台湾国籍の二重国籍状態になっていたことが話題になった。
ていうか、これまで「蓮舫」って珍しい名前だな〜。イチローみたいに芸名的な感じ? くらいにしか思っていなかったので、もともと台湾人だったことを知ってびっくりした。むしろそっちの方がぼくの中では話題だった。
まあそんなわけで「蓮舫氏は台湾国籍が残ってるから日本人じゃない。だから国会議員の資格もない!」と今さら糾弾された事件なわけだが、実はこれ、すごい腹立たしく、かつちょっと興味深い側面を持ってる騒動だと思う。
日本は台湾を国家として認めていないはずなのに…
ご存知のない方も多いようだが、大前提として日本は台湾を国家として認めていない以上、日本からしたらそもそも台湾国籍なんて存在しない。政治的には日本にとって台湾は中国の一部という解釈なのである。
余談だが、どう考えても台湾と中国は別個の国なのに、台湾は中国の一部だと主張するその度胸というか根気には見習う点はあるのかなとは思う。
とにかく、国の代表である政治家があんな発言をしたのは大問題なのである。というのも台湾を国として認めたことになる大胆発言なわけだし、発言者やそれを支持する方々は、そういう本来は触れてはいけない国際関係を知らない(もしくは政治家なのに空気を読まない)ということになるので、そんなことを言っている国会議員こそ国会議員の資格などない。
こんなに頭の悪い人が日本の政治の中心にいるというのだからイヤになってくるというものだ。ま、ぼくは日本にいないのであんまり文句は言えないのだけど。
だいたい日常では、大使館もおかずに国際交流は事実上民間に任せ、あげくに日本人と結婚した配偶者の国籍は戸籍上「中国人」にする一方で、なぜこういう、自分の都合に悪い時にだけ台湾を国として認めるのだろうか。
話は中国にケンカを売ってからだ
そんなに蓮舫氏を日本人として認めたくないのであれば、正面から中国に「台湾は中国の一部ではありましぇ〜ん!」と言ってからにしていただきたい。そうして頂く分にはぼくは諸手を挙げてその議員さんとやらを応援する。
この騒動の一番の問題点は、この歪んだ国際関係をクッキリと浮き上がらせたことにあるのである。いや、気づいてる人が少ないからクッキリではないのだろうか。もっと多くの人に気づいて欲しいと思う。
ちなみに、このニュースの裏でさらに面白いのは、日本政府が日本と台湾の二重国籍状態を黙認していることが発覚してしまったところ。
事実、今回の件について政府は中国の法律に従うか台湾の法律に従うか決めていないし、外交関係上どちらとも明言できないため黙認状態だったのだから興味深い。
ともかく、人のカミさんの国籍を無理やり「中国人」にするくせに、蓮舫氏だけ自分たちの都合が良いようにするために「台湾人」にする態度には心底腹が立った。
夢とはわかっているが、いい加減、世界も中国も現実を見てくれないものだろうか。台湾は二大政党制の自由な民主国家なのだから。
ちなみにぼく個人としては、蓮舫氏を支持しているわけでもなければ、支持していないわけでもない。それから国民党も共産党もどちらも正しいとは思っていない。大切なのはきちんと仕事ができるかどうかだ。
最後に、仕事はできないものの、台湾を一国家として認めてくれた間抜けな政治家は評価してあげようと思う。