目的地まであと666kmとか平気で出てくるオーストラリア
残念なことに、前回のピンクパンサーパブの後の記憶があまり残っていない。
隊員のマサトの記録によると、ピンクパンサーパブがあったのはラリマーという場所で、旅の9日目となる翌日は6時間走行し、129kmを走破したようだ。
この129kmという距離は、全行程を通じ、あの灼熱の砂漠を超えたキャサリンの時以来の距離だ。
だが全く記憶がない。
残されている写真を見ると、ただひたすら地平線が広がっているものばかりだ。
こんなところを何日もかけて自転車で旅していたなんて、12年前のオレはどんだけ若かったんだよ、と思うが、大学を出たての超イケイケの時期である。
そりゃ元気だよ。
ひたすらにスチュワートハイウェイの上で自転車をジャカジャカ漕ぎ、時折現れる標識に一喜一憂する。
目的地まであと666kmとかいうワケのわからない数字も平気ででくる。そう、オーストラリアならね。