超軽量WordPressテーマで環境にやさしいウェブサイトを作ってみた
新型コロナウィルスの影響で、どこもかしこもオンラインだ。別に今までだってできたはずなのに、ここにきていろんなイベントがオンラインで開催されている。
zoom飲みに、オンラインセミナー。とにかくみんなが何でもかんでもオンラインでやろうと試みている。
これまでもやろうと思えばできたことなのだが、そんな必要もなかったし、思いつきもしなかったのだろう。
おかげで、外で人と話すのが苦手な内向的な人間には住みやすい社会になってきている。これで、コロナ騒ぎが終わればまた元の世界に戻るのかもしれないが、一度定着したからには、そう簡単に失われないことを願うばかりだ。
さて、そんなわけで世間の二酸化炭素排出量もぐっと減ったそうだ。そりゃあ、遠出するわけにはいかないから車だってそんなに動かないし、何より大量に二酸化炭素を排出する飛行機がずいぶん減ったのだから当然だ。
この結果を客観的に見ると、僕ら人間による汚染から地球自身が身を守るためにこんな出来事が起こったのではないかと思ってしまうほどだ。
一方で、通販やインターネットの利用はものすごい勢いで伸びている。
人間の移動による二酸化炭素排出量が減ったので、結果的には良かったのかもしれないが、実は通販やインターネットもそれはそれで大量の二酸化炭素を排出している。
スピードがどんどん速くなっているのであまり気づかないかもしれないが、例えばこのブログを読み込む間にだって電気が消費されているのだ。
スマホの電気が消費されていると言う話ではない。もちろんスマホの電力も減っているが、このブログを読み込むためにはサーバーを動かしたりしてスマホと離れたところで電力が使われていると言うことだ。
だから、あまり実感できないのだが、ウェブサイトにも環境に良いものと悪いものがあると考えることができる。
簡単に言えば、電力をたくさん使うようなデータ量が多いウェブサイトは環境に悪いと言うことになる。
反対に、データ量が少なければ省電力で表示できるから環境に良いと考えることができる。
そんな考え方で、持続可能なウェブサイトをテーマに作られたテーマがある。
「Susty」だ。
ちなみに、このブログでは以前は「サルワカ」さんの「SANGO」と言う有料テーマを使っていたのだが、実験的にこの「Susty」テーマに変更してみた。
このテーマの特徴は何より、軽いことだ。この一言に尽きる。
もちろん、SANGOも約1MBと充分コンパクトだ。だが、わずか82KBしかないSustyと比較してみるとさすがに重量差がある。
持続可能なウェブサイトと言う考えが気にいっていたので、どこかでどうにか使えないかとかなり前から考えていたのだが、そのままではさすがにデザイン性がなさすぎるので使うのは憚られていた。
ところが、コロナ騒ぎで仕事が減ってしまったので、この機会にちょっといじってみようと思ってスタイルシートに少々手を加え、現代風のデザインにしてみたら意外とイケていると思ったので採用することにした。
様々な機能がある他のテーマと比べるとSEO的にどうなのかわからないが、GTmetrixで調べた限りではかなり高速化されていた。
ちなみに僕がこのテーマで1番好きなところは、メニューだ。
普通のメニューはJavaスクリプトなどを使って動作させるのだが、Sustyの場合はズバリ、メニュー用のページを用意しておいて、そこに移動させると言う方法をとっている。
通常のテーマだったらページに移動するのに時間がかかるので使用できないのだが、Sustyならスピーディーにページを表示することができるので、あたかもメニューかのように動作させることができるのだ。
ちなみにこの発想は作者も気にいっているポイントらしい。確かに、こんな方法を採用しているテーマを見たことがない。
できる限りサイズを減らすためにこの方法を採用したのだと言うから、その執念には敬意を払いたい。
ページの表示を早めるのは、絶対に必要なことだ。だから、どのデザイナーも高速表示させるために命を削っていることだろう。
地球に優しい生活は、結果的に人間の健康にも良い生活だったりするが、軽いページも結果的により多くのユーザに優しく、そして地球にも優しいのだ。
今回実際にSustyを使って思った事は、Sustyはあくまでも実験的なテーマなので、実用するのは正直難しいと思うが、自分なりになるべくデータ量を増やさないように手を加えれば、充分使えるテーマではないかと思った。
ウィジェットがなかったり、サイドバーがなかったりと寂しいところもあるが、よくよく考えたらスマホだとウィジェットもサイドバーも表示されないか、1番下に追いやられてしまう。
スマホアプリのUIを参考にいろいろ手を加えて、環境にやさしいウェブサイトにしてみたいと思う。
もし、あなたもSustyに興味を持ったらGitHubからダウンロードして使ってみると良い。是非、一緒に環境にやさしいウェブサイトを作ろう。
ところで、個人的に今度試したいのは、100%再生エネルギーで運用されているレンタルサーバーなのだが、日本にはほとんどないようで残念だ。