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台湾での引っ越し事情と、ルームシェアするとき注意事項。

[dropcap]2[/dropcap]013年の10月に台湾で暮らすようになってから早8ヶ月。
1年も経っていないのですが、訳あって今の家から引っ越すこととなりました。

 

台湾での引っ越し事情と、ルームシェアするとき注意事項。

家具付きの部屋が台湾流だが…

現在は台湾人3人と、ぼくの4人で3LDKの部屋をシェアしています。
よくある話ですが、シェアメイトとトラブルがあったのが今回の引っ越しの原因です。

シェアメイトといっても、一人はパートナーなので問題ありません。
問題は、もう一方の2人組とのトラブルでした。

思えば、部屋選びのときからもう一方の二人組に主導権を握られていました。

ぼくたちは安上がりな部屋にしたかったのですが、二人組は新しい部屋が良かったようで、また、家具も自分たちが好きなものを選びたかったのです。

実は、台湾のほとんどの賃貸には家具や家電が備え付けられています。

必要最低限の家具や家電がそろっているので、引っ越しも簡単だし、すぐに生活を始められるのが台湾流です。

ですから、ぼくたちとしては多少汚かろうが家具付きの部屋にしたいと思っていました。

もちろん、二人組もそうしたかったようなので、最初は家具付きの部屋に絞って物件を探していました。

ところが、何日もかけて何軒も部屋を見るものの、4人が納得できる部屋が見つかりません。

結局、備え付けの家具が気に入らなかったり、ボロかったりという理由がメインだったため、いっそのこと家具なしの部屋も見てみようということに。

そして、新築でお手頃な部屋が見つかりました。そこは広くてきれいで、なによりベランダが広めでした。

ベランダ菜園をしたかったぼくたちにとっても、まあまあの物件だったため、思い切って家具なしの新築マンションを借りることになりました。

 

立地はいいが、狭い部屋に入れられて…

借りることが決まった部屋は、周辺では一番便利な場所でした。

ぼくが住んでいる地域は「三峽(Sanxia)」という台北と桃園国際空港の中間にある地方都市です。

台湾はまだまだインフラを整備している最中の国なので、三峽にはまだMRT(地下鉄)がありません。

そのため、三峽から出かける際は高速バスに乗らなければなりません。
借りる家はその高速バスのターミナルのすぐ近くにあるマンションだったので、とても便利です。

3部屋ある寝室のうちメインの広い部屋は、電気代とガス代を払う二人組が使うことになり、狭い2部屋にぼくたちが入ることになりました。

ベッドを置くともうスペースがほとんどない狭さなので、多少の不満はありました。

とはいえ、余った1部屋をオフィスに使えることになったことと、電気代とガス代を支払ってくれるというのは悪い条件ではなかったので我慢しました。

 

どの家具を誰が買うのか?

さて、部屋割りは決まりましたが、家具がありません。

まあ、自分たちの家具は自分たちが買えばいいのですが、シェアルームですから共有スペースもあります。

共有スペースの家具はどのように買うべきでしょうか?

ぼくとしては、この辺で絶対に揉め事が起きるはずなので、きれいに割り勘を提案したいと思っていました。

しかし、当時のぼくの中国語力はかなり低く(今も低いけど)、さらにぼくたちと二人組の間にあった、眼に見えない力関係のせいで一方的に話が決められてしまいました。

二人組の言い分は、[highlight]割り勘で買うと後で引っ越すときにどれを誰が持っていくかでモメるから、リビングのものと冷蔵庫はあなた達が買って。私達は洗濯機とキッチンのものを準備するから。[/highlight]というものでした。

その時は、言われるがままだったのと、確かに引っ越すときにモメるのも嫌だなと納得したのですが、よく考えるとおかしな話です。

リビングのものと、キッチンのものじゃ、値段も実際に引っ越す時の大変さもケタ違いです。

そもそも、台湾に移住したばかりのぼくは何でも新しく買わなければならない一方、二人組にはすでに台湾での生活がありますから、新しく準備するものはほぼゼロです。

だいたい、冷蔵庫ってキッチンのものじゃないのかな。

しかし、何も言えないぼくたちのせいで、結局、ソファ、テーブル、食卓、椅子、テレビ台、冷蔵庫と無理やり買わされてしまうのでした…。

 

結論1:日本人の謙虚さはいらない

というわけで、あれよあれよと向こうが有利なように引っ越しが進んでしまいました。

だいたい、ぼくたちはリビングにソファなんていらないし、テレビもいらないし、冷蔵庫も小さな物で十分だったのです。

ですが、謙虚にしていたばかりに、自分たちが大損をする結果となってしまいました。

オーストラリアでワーキングホリデーをしていた時や、海外添乗員をしていた時に、さんざん謙虚さは必要ないと学んでいたのに、ここにきて失敗してしまいました。

[highlight]国籍の違う方とルームシェアする際は、その国の文化も理解する必要がありますが、自分の意思や文化も相手に理解してもらう必要があります。[/highlight]

 

結論2:お金のことは先に決めておく

本当によくある話ですが、お金のことで一番モメます。

[highlight]同じような条件の部屋をシェアするのであれば、家賃や光熱費は折半でいいと思いますが、ぼくたちのように部屋の質に大きな差がある場合は、きちんと何割負担なのか事前に話し合うべき[/highlight]です。

ぼくたちは、このへんはしっかりと話していたはずなのですが、問題は光熱費でした。

最初は光熱費は全部払うという約束で広い部屋を譲ったのに、急に「◯◯円以上になったら、あなた達も払うべき。」と意見を変えたのです。

もちろん、約束が違うのできっぱりと断りました。

 

結論3:家具や家電を誰が買うかは徹底的に話し合う

たとえば、「どうしてもこのソファがいい!」という人がいれば、その人がソファを買えばいいと思います。

しかし、全員が「引っ越すとき大変だし、できれば買いたくないけど、共有スペースには欲しい」という場合は、おとなしく折半にして買い、引っ越すときには売却するべきです。もちろん、売却して得たお金はまた折半です。

特に、[highlight]ソファや冷蔵庫、洗濯機などは出費が大きいので、徹底的に話し合うべき[/highlight]でしょう。

 

結論4:共有スペースの利用ルールを決めるか我慢する

本当に仲の良い友達同士でも、生ごみが台所に置きっ放しだったら嫌だとか、洗濯機や物干し台をいつも占領されていたら嫌だとか、そういうことがあるはずです。

実際、二人組は極端に潔癖症だったため、台所の使い方などで不満を言われることがありました。

もちろん、きれいに越したことはないので、ぼくたちも努力をしました。

しかし、[highlight]他人といっしょに暮らす以上はある程度の我慢や妥協も必要[/highlight]です。

ぼくたちの場合は、向こうが我慢や妥協をなかなかしてくれないので、逆にぼくたちがいつも我慢せざるを得ない状態でした。

 

結果

実は、二人組は仕事の関係で平日はほとんど別の場所にある社宅にいました。

それでも、お互いに耐えられない部分があり、ぼくは二重に家賃を払ってでも他に部屋を借りようとすら思っていました。

ですが、現実はそうはいきません。

なのでずっと我慢していたのですが、結果としては二人組の方から引っ越しを提案してくれました。

7月から、今借りている社宅を出ることが決まり、いろいろ整理したいと思っていたようです。

正直、お金がないけどそこそこの部屋で暮らしたいという4人の希望で始まったルームシェアでしたが、結局は、[highlight]お金を払ってでもストレスのない生活をしたい[/highlight]という思いが強くなり、物別れとなってしまいました。

来週には、ぼくたちが別の部屋に引っ越すことになっています。

 

台湾での部屋さがし

さて、今回の引っ越しの顛末は上記のとおりです。
最後に、台湾での部屋さがしについて簡単にご紹介します。

台湾でも日本でも、ウェブサイトや街の不動産屋で部屋を紹介してもらうのが普通です。

今回、ぼくたちがお世話になったのは「591」です。

他にもいろいろな不動産サイトが有りますが、使い方と物件数では591が一番だと思います。

台湾で部屋をお探しの方は、ぜひご覧ください。